手の届く距離で

いつものやり取りが繰り返されていた。


「ぜったい、わたし、センス、あるよ?・・・」


「・・・。」

一同無言。


「じゃあいいよ。はるかの案言ってみろよ。」

アツシがけしかけた。


「い、いや、やっぱりみんなのが出て来てからでいいや…(笑」


「ほら、たいしたことねぇんじゃん!」
「はい。やっぱり却下。」


「まぁちょっと後で、ね!(笑」


誰も全く期待していなかったがとりあえず後回しにした。



「ろくなのねぇな〜。」


かなり皆で言い合ったが結局しっくり来る案は出て来ない。


「もういいよ!ここの中から決めよう。」

ヤスオが言ったが、みな結構投げやりになっていた。


見出したのはファミレスのメニューだ。

「チキンカレー」
「ビーフシチュー」
「チョコバナナパフェ」

「ドリンクバー」
「カルボナーラ」
「クラブハウスサンド」


どれもしっくり来ない…


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