秋空
二日目のダブルスは見事四人(二組)ともベスト16に入り次の大会に駒を進めた。

愛花にもいつもの調子が出てきたようで、昨日の試合が嘘のようにミスがなくなっていた。

「よっしゃ、次はいよいよ決勝戦だ。みんな応援待ってるぜ。」

次は決勝戦。

慎也は当たり前のようにここまでやってきた。

僕はベスト16そしてひろみはベスト8で負けて今日は慎也の決勝戦が最後の試合だった。

「勝ってこいよ。」



「負けたら殴るから。」

愛花

「はいこれ、ラケットとタオルと飲み物です。どうぞ。」

ひろみが慎也の荷物を手渡す。

ひろみの行動が一番の元気になっただろう。

「おうおう、みんなありがとよ。まぁ、ちょっくら勝ってくるぜ。」

そしてコートに向かって歩き出す。

対戦相手はすでにネットの前にたって、慎也が来るのん待っていた。

審判が声を上げる。

[これより、決勝戦を行います。礼。]

二人は礼をしたあと離れて、軽くボールを打ち合う。
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