秋空
「きゃあ、止めて。」

大柄な坊主が腕を押さえて、もう一人の茶髪が口をふさぐ。

「うぅ、ぐぐっ。」

助けを呼びたいが声が出ない。

口をふさいでいる男が片方の手で服を脱がし始める。

まずは、上のセーラー服のリボンをほどいて、ボタンをはずす。

必死に振りほどこうとして、ばたつかせていた足先が茶髪のスネに当たった。

わずかな間ふさいでいる手がはずれる。

「誰か来て。」

自分でも信じられないぐらい、大きな声を出す。

しかし、茶髪は抵抗されて腹が立ったのか腹にパンチを浴びせる。

相手は高校生、ましてや愛花は女の子。

たった一発で抵抗する力を全て奪われた。

体がぐったりして、声も出せない。

「このガキが。」

ブラウスの首もとを両手でつかみ、力任せに脱がせる。

いくつかのボタンが飛び白い肌と下着があらわになる。

「やっと出てきた。」

茶髪は、ニヤニヤ笑いながら、あらわになった身体を見つめる。

愛花の目からは恐怖からか涙があふれる。

そんなことはお構いなしの茶髪は、

「泣かなくてもいいよ。小さい子とはヤリ慣れてるから」

嬉しそうに話す茶髪の顔が近づいてくる。

(怖い、誰か来て。)

叫びたくても、声にならない。

「じゃあそろそろいただくか。」

茶髪が首筋をスーッと指でなぞる。
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