サヨナラを告げるくらい


「まじかっ。ありがとっ!」

「好き。」
「ありがとってっ!」
「好き……っ。」
「まぢ、か…?」
「……。」



「……私 も 、好 き。」




辛そうに頷き続ける有里に、私は言葉を探してた。



その日。
何度も何度もキスをした。
2人だけの部屋の中で、泣き笑いを覚えた。


時間が過ぎて、家に戻ってもまだ、有里がそこに居るような気がしてた。




  そんな、中1の頃だった。


  ――――――――――
< 5 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop