サヨナラを告げるくらい
「まじかっ。ありがとっ!」
「好き。」
「ありがとってっ!」
「好き……っ。」
「まぢ、か…?」
「……。」
「……私 も 、好 き。」
辛そうに頷き続ける有里に、私は言葉を探してた。
その日。
何度も何度もキスをした。
2人だけの部屋の中で、泣き笑いを覚えた。
時間が過ぎて、家に戻ってもまだ、有里がそこに居るような気がしてた。
そんな、中1の頃だった。
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