恋愛ブランク






保健室で寝て、目が覚めたら放課後だった。なんだか大分頭がスッキリして、早く教室に鞄取りに行こうなんて、保健室を出た。


外はぽつりぽつり、と雨が降り出した。本降りにならないうちに帰ろう、そう思って、なんとなく窓越しにグラウンドを見た。



「…馬鹿みたい」



グラウンドを走る人影、それが上沢くんだって気付くと、何故か私はスカートを翻して元来た道を走り始めた。




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