恋愛ブランク





ホームルームが終わったと同時に寄ってきたのは、去年から同じクラスの峯岸ゆうほ。去年も当たり障りなく、なんとなく一緒に居た。彼女は他のクラスメイトよりも聞き分けもいいし、調度いい距離で接してくれるから楽だ。


だけど登下校までは無理、気を使うの疲れる。



「図書室、行くか」



女はめんどくさい。必ず集団で居たがるし、何かを餌に、陰口を言う。だから、私は誰にも距離を置いてることに気付かれないように、気に障らないように、傍観する。


信用しても、どうせそれを裏切るのは簡単だから。





< 8 / 24 >

この作品をシェア

pagetop