[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
「だったら、俺達に言ってくれればいいのに。」
口を尖らせる空に私はニコッと笑い、
「言ったよ。言いましたよ?
なのに、みんな全然気づいてくれないし。
あげくの果てに無視されましたから。
総長のこの私を無・視♪」
「「「「……。」」」」
黒い笑みを浮かべると、みんな何も言えずにいた。
「疾風。帰ろっか?」
「え!?でも、風雅さん達が…。」
「いいのよ。
彼女の私を無視した風雅も、総長の私を無視したみんなもほうっておけばいいのよ♪」
「「「「……。」」」」
優衣の言葉にみんなの心にグサッと矢が刺さったのは、優衣は知らない。