[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
「いいよ、別に。なっ?優斗?」
「ああ。」
分かってくれたなら、もういいんだ…。
クラスメイトは俺達の言葉を聞いて、ホッとした顔をした。
これからは、みんな、俺は俺として見てくれるよな…。
その日の帰り道、
「優衣、ありがとな。」
俺達は優衣に礼を言った。
「お礼を言われるほどじゃないよ。
私があの時、ついカッとなって言っちゃっただけなんだよね。
すべてが同じ人間なんてこの世に誰一人いない。
一人一人の個性があるからこそ、輝けるんだと思う。
だから、私は正反対な優兄と紘兄が輝いて見えるし、大好きなんだよ。」
優衣が照れくさそうに言った。