[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
「泣いてばっかじゃ、何も変わんねぇぞ?」
俺の言葉に瞳を揺らす女を真っ直ぐに見据える。
「他人が変わるのを待つんじゃなくて、自分が変わる努力をすればいい」
「・・・・・・」
「一人が嫌だからっていつまでも怯えてんじゃなくて、勇気出して学校行ってみろ」
「・・・・・・」
「頑張って自分の世界広げてみろよ。人生なんか、何が起こるかわかんねぇんだから」
「・・・っ・・・」
止まりかけていた女の涙がまた溢れ出した。