[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
秋の夜、公園で出会った女。
名前も知らない女。
そんな女に気に入っていたストラップを渡した俺はどうかしていたんだろうか。
でも、後悔はしていない。
次に会った時は泣き顔じゃなくて、笑顔だったらいいな・・・。
「・・・会えるかもわからないのにこんなことを思う俺ってバカだな・・・」
俺は唯一付いていたストラップを女に渡したから、何も付いてないケータイを見ながら、フッと笑った。