[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
「怜斗が死んだのはお前のせいなのに涙も出ないのかよ。」
頭上から誰かの声がした。
顔を上げるとそこにいたのは、
「敦…燐…彗…幸也…。」
蘭蝶11代目副と幹部のみんなが私の目の前に立っていた。
「なんでお前がいて、怜斗はいないんだ。」
「怜斗を返してくれ。」
「お前さえ、いなかったら怜斗は死ななかったのに。」
みんな涙を流しながら、睨みながら言ってきた。
私が……殺した…?
「…私のせい…。」
ダッ!!
私はここに居たくなくて、いつの間にか走りだしていた。
「「優衣!?」」
優兄と紘兄の声が聞こえたが、私は振り向かずにただずっと走り続けた。