始まる場所
薫と、
やっと教室を見つけられた。
「久しぶり!
元気だった?」
薫は、
教室の中心にいた
グループに声をかけた。
「中学一緒だったの?」
「違うよ。
皆同じ日に受験したんだ。」
すると、
グループの一人が
私の方を見て、
「薫、
この子だれ?」
「あっ!
高山萌果って言います。」
私は、
緊張のあまり
声が裏返ってしまった。
「そんな緊張しなくていいよ。」
その子が話そうとした時、
先生がはいってきた。