【短編】好き。2
それに、翔平が他の女の子と居るところなんて見たくないよ。
告白されてるところなんて、もっと見たくない……。
あたしって
嫉妬深かったんだね。
自分のことだけど知らなかった。
それにみんな、あたしより可愛いもん。
いつ翔平の気が変わるか……
――怖い。
「はぁ~……」
あたしが翔平を好き過ぎるんだ。
だから翔平の“好き”がよくわからないんだと思う。
そして不安になる……。
嫌な連鎖だな。
「あ……泣いてる……」
校庭に目を向けると、隣のクラスの女の子が泣き出していた。
翔平……
フッたのかな……?