【短編】好き。2

それに、翔平が他の女の子と居るところなんて見たくないよ。


告白されてるところなんて、もっと見たくない……。


あたしって
嫉妬深かったんだね。


自分のことだけど知らなかった。


それにみんな、あたしより可愛いもん。

いつ翔平の気が変わるか……


――怖い。



「はぁ~……」



あたしが翔平を好き過ぎるんだ。


だから翔平の“好き”がよくわからないんだと思う。


そして不安になる……。


嫌な連鎖だな。



「あ……泣いてる……」



校庭に目を向けると、隣のクラスの女の子が泣き出していた。



翔平……

フッたのかな……?
< 5 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop