オネェ彼氏
祭り当日



「小夜子、早く脱げって」



「ちょっと待ってよ!恥ずかしいの」



私は亮次の前で下着になった。



「今日はちゃんとシャツ着てるんだな」



そんなこといいから早く着せてよ!



「はい、腕上げて…よし。きつくねぇな?」



本当、うちのお母さんより着付けがスムーズでうまいと思う。



「…よし、できた。」



お、終わった…。


息もたないよ。



「小夜子、ちょっときて」


亮次に手招きされ、近づくとぎゅーっとされた。



「な…何?暑いんだけど」



私の首あたりに顔を埋めた亮次。



鎖骨あたりから変な声が聞こえる。



ちゅーっ



「な、何してんの!」



「この間付けたの消えちゃったからな」
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