オネェ彼氏

オレンジ色の窓

五限目は自習だった。


気持ちを落ち着けてみることにした。


亮次さんのことは、嫌いでは…ない。



だけど昨日の一件で好きになるほどでもない。


さっき告白された時の、あのかわいいくせに男らしい表情を忘れることができない。


こんなに一人の為に頭を悩ませたのは初めてだった。
「好き…なのかな」

うるさい教室の中で、だれにも聞こえないように小さな声で囁くと顔があつくなった。
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