オネェ彼氏
「あずさ〜大丈夫かー?」



加藤くんだ。


近づいてくる足音。


加藤くんは、ベッドの横にあるカーテンをおもいっきり開けた。


「あずさ〜って、佐々木!?」


「加藤くん。あずさは帰ったって。高橋先生が言ってた。」


「そうか。で、お前ら、どうなった?」


私は昼休みの出来事を全て話した。

「まあ俺はお前じゃないから付き合えとは言わないけどさ、あいつ、良い奴だよ。」


たしかに悪いやつではなさそうだけれども。

「それに俺、あいつに相談されてねぇし。」

「は?」


あまりにびっくりしたから呼吸を忘れそうだった。
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