オネェ彼氏

｢僕は…人に言えない秘密がある。｣


｢その秘密を私に言ってくれるの？｣


｢そう。小夜子なら安心できるし、やっぱり本当の僕を知ってもらいたいから。｣

信頼されているのは嬉しいことだけど、秘密ってなんだろう。


人に言えないって…
実は女でした！とか？


それはないか。

｢あはは…あは…｣


｢ん？どうしたの？｣


｢いや、なんでもないよ。｣

｢そっか！じゃあペース上げるよ！｣

そういった瞬間、亮次は私の手を放して代わりに私の手首を掴んで早歩きになった。