オネェ彼氏
「小夜子。こんな女々しくて弱い僕だけどずっとそばにいてね?」


亮次は言い終わると私の横に寝転んだ。


「こちらこそ」

「もうこんな時間じゃん!小夜子、門限何時?」

時刻は夜の9時過ぎだった。

「特に門限はないよ。でももう帰らないとね。」


「今日こそちゃんと送るから。少しあっち向いてて?」


いわれるままに亮次に背中を向けた。

「よし!着替え完了!」

着替え?

まさか女装してんじゃないよね?


おそるおそる振り返ると亮次は普通な男の服装で、安心した。

「じゃあいこっか!」


私は気付かなかった。亮次の本性は他にもあることを…。
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