オネェ彼氏
放課後、今日は部活が休みだった。

亮次はいつもの場所にいた。


「お疲れ。今日部活は?」


「ないよ。あっても今日は休んでた。」


私はいつもよりツンケンしていた。

今日の亮次なんか顔が浮ついてる。


すごく腹が立つ。

「小夜子、単刀直入に話すな。俺はお前より年上だ。」


「いくつ?」


「え?」


「いくつ年上なの?」


「ああ!えっと…一つ」


「なんで黙ってたの?私にいっぱい…いっぱいいろんなこと話してくれたこと…どこまで本当かもうわかんなくなっちゃったよ」


泣いてしまった。


ほら、亮次が困ってる。

もう…終わりかな。


早かったな。


一人でそんなことを考えていた。


するといきなり後ろから白い長い手が私を包んだ。
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