オネェ彼氏
木の下につくと亮次が私に言った。

「さっきはごめん。」


「いいよ。私こそ…」


「俺のこと嫌いになった?」

「ならない。ならないけど、私が嫌って言った時はすぐやめてほしい。」

「ごめん。」


なんか辛気臭くなっちゃった。


「亮次、この話はおしまい。ね?今度は着せてあげ…る!うん!着せてあげるからさ!」


結構私が折れちゃった。

「着せなくていいよ?今日の夜小夜子が浴衣を脱いでくれればね?」


勝ったような表情を浮かべる亮次。


「…亮次のばかっ!」
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