オネェ彼氏
お宮を出て、あまり人がいないところで亮次はいきなりおんぶしてあげるポーズをとった。


「無理してんじゃねーよ」


「無理なんかしてないし。」

「乗れって」


「やだ。歩く。」


すると亮次は立って私のところにきて、私をひょいっと持ち上げた。

「はーなーしーてー私重いんだから」


私は今、お姫さま抱っこをされてる。


「うるさい!足バタバタすんな!いいから抱っこされてろって!足いたいんでしょ?」

「だって私重い…」


「まあ軽くはないけどさ、どちらかと言うと少し重いけどさ、小夜子の足の痛みより全然平気だから。」


「亮次…」
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