オネェ彼氏
理由
公園につき、私を優しくベンチにおろす亮次。
そして私の横に座った。
「俺の言い訳、聞いてくれる?」
「亮次の言い訳?」
「そう。俺さ、小夜子に初めて会ったとき、女装してたじゃん?なんでだと思う?」
「女装したかったから…?」
「残念。俺結構前から小夜子のこと好きだったんだ。だからいつ告白しようか迷ってたんだ。でもやっぱり不安だった。」
本当に自信が無いようにベンチの上で体育座りしている亮次。
「俺不安で不安でどうしようもない時、なんでか女装すると落ち着くんだよ。」
「なんで?」
「昔な、五歳くらいのとき、母親が遊びで俺に女の子の服を着せてたんだ。かわいいって言われるのは嫌いじゃなかった。親が喧嘩してた時なんかは、俺が女の子の格好をしたら喧嘩がピタッと止んで二人ともかわいいって言ってくれた。だから不安なときは咄嗟に女装したくなんだよ。だけど成長するにつれてそんなことしたくても素直になれなくて荒れるしさ。親の喧嘩はエスカレートするし、仕舞には離婚するし。」
ダメダメだろ?と言って無理に笑う亮次。
「でもな?そんな時、小夜子を見つけたんだよ。」
そして私の横に座った。
「俺の言い訳、聞いてくれる?」
「亮次の言い訳?」
「そう。俺さ、小夜子に初めて会ったとき、女装してたじゃん?なんでだと思う?」
「女装したかったから…?」
「残念。俺結構前から小夜子のこと好きだったんだ。だからいつ告白しようか迷ってたんだ。でもやっぱり不安だった。」
本当に自信が無いようにベンチの上で体育座りしている亮次。
「俺不安で不安でどうしようもない時、なんでか女装すると落ち着くんだよ。」
「なんで?」
「昔な、五歳くらいのとき、母親が遊びで俺に女の子の服を着せてたんだ。かわいいって言われるのは嫌いじゃなかった。親が喧嘩してた時なんかは、俺が女の子の格好をしたら喧嘩がピタッと止んで二人ともかわいいって言ってくれた。だから不安なときは咄嗟に女装したくなんだよ。だけど成長するにつれてそんなことしたくても素直になれなくて荒れるしさ。親の喧嘩はエスカレートするし、仕舞には離婚するし。」
ダメダメだろ?と言って無理に笑う亮次。
「でもな?そんな時、小夜子を見つけたんだよ。」