眠り続ける君へ

けれど どうすれば

君を守れるのか 

わからない


いや

何が守ることになるのかも

何から守るのかも


それさえも

はっきりしていない


まるで


子供が駄々をこねるようかもしれない


そうだね

もしかしたら

子供なのかもしれない


でも

子供って純粋だから


僕の気持も

そうでありたい



純粋に

君を守りたい



きっと

そう思うのは

昔のことを思い出しているのかも


ずっと昔だけど

好きだった女の子がいじめられている時

僕は見て見ない振りをしたことがあった


怖かったんだ


同じようにいじめられるのが


でも

あとでわかったよ

見ない振りをした方が

いじめられるよりも

辛くて 悲しいことが


好きだった女の子が泣いていた

僕も泣いていた


二度とこんなことはいやだ

そう心に刻んだ


そのとき

少し強くなれた気がする
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