眠り続ける君へ
ノート
眠り続ける君へ


僕は君の事を何も知らない。

何故、僕が君のそばにいるのかも、

うまく説明できない。


もちろん、君も僕の事は知らないだろう。


ある日、君が目を開けた時、

見知らぬ男が目の前にいたら、

どう思うのだろうか。


また、もし君が目を覚ましても、

そばに誰もいない時の寂しさや不安を思うといたたまれない。


今まで君へ語り続けてきたけれど、

僕がいない時に、

目を覚まして君がいなくなるかもしれない。

僕の事を知らずに、

君が消えてしまう怖さ…

それはそれで仕方がないのかも…

でも、僕のわがままかもしれないけれど、

せめて君が僕の前から、
消える日がきたとしても、

君のその瞳に、

僕を映して欲しい。


それがこのノートに書かれてある僕の字でも良いから。

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