眠り続ける君へ
僕のこと
僕のことを話そう

僕の名前はタクヤ

モ・リ・モ・ト・タ・ク・ヤ

27歳

若く見えるって
よく言われる。



けれどあまりうれしくなんだ


だって子供っぽいって

そう思われているみたいだから


君はいくつなんだろうか


とても若く見えるけれど


でも

大人びた感じもする


『君の名前さえ知らない

  僕はいつ君の名を
    知ることができるのだろう』


僕はあの日

友人と待ち合わせをしていたんだ



親友ってやつかな


少し悩みがあって

相談にのってもらおうかなって


それであそこで待ち合わせ


けれど

来なかった

いや来れなかった


急用ができていけない

ゴメン


そんなメールが来た。



そのメールを見て落ち込んだよ



人にとっては些細なことでも

僕にとってはとても大事なこと


そんな相談だったから
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