大きな靴
その姿を見て、少年だった大人は


「ボクにはまだムリだよ。」


と鼻で笑って言いました。


少年だった大人は知らず知らずに自分を鼻で笑っていた大人達になっていました。


少年だった大人は結局、あの日の大人達となんら変わりのない大人になってしまいました。


でも少年だった大人はそのことには気付くことはありませんでした。
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