嘘つきな恋
空side
―――あたし達が話をしてる間に授業開始を知らせるチャイムが鳴った。
と言うことで。
只今、絶賛恋愛トーク中です。
「あたし、知ってたよ?空ちゃんが、りょーちゃんを好きだってっ♪」
「えぇっ!?」
「だって、あの時の空ちゃんの顔は恋する乙女だったもん!」
……やっぱり、あのときバレたのかぁ。
じゃあ、必死で隠そうとしてたあたしって何よ?
ってか、“乙女”とか…。
照れるから……、
「もう、やめてよ…」