嘘つきな恋
変に落ち着かない自分がいやで、そんな風にさせる涼太がムカつく。
別に、涼太が悪いことしてる訳じゃないけど、あたしは涼太のせいにしたてやりくなる……。
……入りたくないな。
だけど、いつまでも扉の前でうろうろする訳にもいかず。
あたしは観念して教室の中に飛び込んだ。
いつものように、無言で席に着く。
だけど、いつもよりも、涼太を中心に笑ってる人達に目が行ってしまう……。
その涼太の笑顔を見て。
少しだけ、ズキンと胸が痛んだ気がした――。