嘘つきな恋




何か気まずい……?


そんなこと、涼太といて感じたこと無かったのに。
……別に、気になんてしないけど。

だけど、涼太がこの沈黙を破った。


「今日の朝さ、女子に勉強教えてたよな?」

「…あぁー、まぁ…ね…」


あたしは涼太の解いた問題の丸つけをしながら答えた。



まさか涼太があれを見てたなんて…。

……なんかムカつく…。


いや、
ムカつくって言うか、
胸の辺りが、きゅーってする。

うん、それだ。




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