嘘つきな恋




「…あっ!!」

ポンッと手を叩いた音と同時に知紗は声を上げた。

「もしかして、空ちゃんってば知らないのかぁ~!」

「え?」


…何を、よ??


「えへへぇ~♪」


知紗はもったいぶるような、笑みを浮かべながら言った――。


「あたしと、

りょーちゃんは、

“きょーだい”ですっ!」



きょーだいって……。


鏡台?

…強大?

……兄妹?


きょ、きょ、きょ、兄妹っ!!??


驚きすぎて言葉も出ないあたしを、知紗はケラケラ笑ってる。


「やっぱりかぁ~っ!!」




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