太陽
「ごめん。ありがとう。」
そう言って振り払われた手。
なぜか、振り払われたことに心が傷んだ。
私は、そこから動けずただ立ちすくんで喧嘩を見ていた。
怪我をしない様にと心のどこかで祈りながら。
さっきの人からは、もちろん目が離せなかった。
すばやく、かっこ良く戦っている姿を。
喧嘩が終わると…
「なぁお前何でずっとそこにつったってんの?」
「…。見てたから。」
「あーそうなんだ?」
えっ、人が変わった?
「…二重人格?」
「ん?そんな事ねぇよ。」


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