*初恋彼氏*
駅で別れると思っていたら
裕也くんは家まで送ってくれた
「新学期始まったら、なかなか会えないね」
「何?寂しいんだ?」
「…うん」
頷くと裕也くんは私の頭を撫でてくれた
「そんなに心配しなくても、俺が会いに行ってやるから」
「うん」
「じゃあ、またな」
「うん、またね」
去っていく裕也くんの背中が見えなくなるまで
その背中を見つめていた―――――…
私の人生初デートの日
人生初の彼氏が出来ました…――――――