*初恋彼氏*

「彩」

すると、目を開いた裕也くんが不機嫌そうな顔をした。

「なんで頬なんだよ、こんなのキスって言わないだろ?」

「だって……!恥ずかしすぎるんだもん…!」


私が訴えると、裕也くんはフッと笑った。

「彩にはハードルが高すぎたな。じゃあ、その代わりに…」


今度は何言われるんだろ…



「そろそろ、俺のこと呼び捨てにしろよ」

「え…?」

そういえば裕也くんから初めてデートに誘われた日、電話で呼び捨てにしろとか言われて、結局無理だったっけ





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