*初恋彼氏*

「おい、なんで逃げるんだよ…って泣いてんのか?」

振り返った私の顔を見た裕也が目を見開いた。

泣いてる…?

そっと指を目にあてると、濡れていた。

泣いてることに自分でも気がつかなかった。



「とりあえず、落ち着ける場所に行くぞ」


手を引かれて、近くにあった公園に連れて行かれ、ベンチに座った。








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