*初恋彼氏*

「なぁ、どうしたんだよ…彩」

「…………」

こんな恥ずかしいこと本人に言えるわけないよ…

でも…
ここで黙ったままだとまたケンカみたくなっちゃう…

それだけはイヤ…

「あ…あのね…」

私は重い口を開けて少しずつ話始める。

「私、裕也が甘いモノ苦手なの知らなかったの…」

「…は?」

「それにね、裕也が誰からもチョコをもらわないなんて知らなかったの…」

「…もしかして、さっきの会話聞いてたのか?」

コクンと頷く。








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