*初恋彼氏*
「なんでコイツの手なんか掴んだんだよ?」
「え?」
「気安く他のヤツに触れられてんじゃねーよ」
「だ、だって暗くて分からなかったんだもん。声がしたから裕也くんの手だと思って掴んだだけだもん」
「………」
ちょっと大きめの声で言うと裕也くんが喋らなくなった
「…お………だよな」
「何?」
裕也くんのボソッと聞こえた声が聞き取れなかった
「…何でもねー。さっさと先に進むぞ」
そういってまたまたスタスタ歩いて行く裕也くん
ちょっ…待って!
暗いし怖いんだから〜!!