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愛せなかったの、誰もね。


愛される事が心地よくて、好きでもない男の傍にいて


自分の愛なんて生まれる事ないのに、求められれば必要とされてる気がして、好きでもない男と寝たりして。


自分が誰かを必要とする事の幸せなんて忘れてた…。



誰かの傍にいれば時間が埋まるから、埋めようとする事に必死だったの。



そのうちに、どんどん冷めた女になって…



流奈を愛してくれる男達を鼻で笑ってた。



最低でしょ？
でもこれが流奈だったの。


飛翔くんを好きになった時も錯覚だと言い聞かせてた。



だけどね、自分の気持ちに嘘付けなかったよ。


好きになればなるほど苦しんで、



飛翔くんが愛しかった……。



運命をうらんだりもしたよ。



だけど、飛翔くんに全てを話せない事で悩み苦しんだんだ。



飛翔くんが好きな流奈は飛翔くんが作り上げた流奈だったから…。



本当の流奈を知って欲しかったんだ…。