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でも、あなたを失って一人になってしまった事は耐えられなかった
もう二度と抱きしめて貰う事も、
逢うこともないんだって事に気づき、
いつの間にかその辛さに慣れてしまって、それに悲しさを覚えた。
こうしてあたしは、だんだん飛翔くんとの思い出さえも色を失って行ってしまうのだろうか。
時々、大切なものを失ってまで、守り続けたかったものがなんだったのか、なんて考えてしまうこともあるけど、
その先に絶望だけが残ってしまった訳じゃないことは確かで
一瞬でも、飛翔くんと一緒に白い世界に居られたことを幸せに思う。
『アイツには幸せになって貰いたいんだ……』
それが、最後のあなたの願いであったのならば、
あたしは叶えなくてはならない気がした。
あなたがいなくなった世界でも幸せを感じられるように……