あたしは、キミに恋をしました
「それは蜜が悪い」

『う・・・』

あたしは栞菜にすべてを白状した。

「そこは、「ヤダよ・・・啓ちゃん、行かないで・・・!」って言うところよ」

『そんなベタな台詞、絶対ヤだ』

「うん。あたしもヤだ」

『じゃぁ、あたしに言わないでよ・・・』

人にばっかり押し付けるんだから・・・。

「あ。ほら、蜜の愛しの彼氏君、来たよ?」

『え?』

そこには、女の子の中に頭1つ飛び出ているアイツの姿が。

『って、晴輝じゃん・・・』

「一応彼氏じゃん?」

『偽だけどね』

「あ!!!!晴輝様の彼女よ?!」

・・・・。

な、なんか、皆様の視線様があたしのところに、集まっているような・・・。

「が、頑張れ・・・」

栞菜の声がした。でも、それにかぶるように、

「あら!!あの、晴輝様とはどうゆうお関係なのですか?!」

なんか・・・・お嬢ぎみの、ファンクラブのリーダー風の、あんまり可愛くない子(失礼)がやってきた。

『ど、どうって・・・・』

「たすけてー!」と思い、晴輝のほうを見た。

すると口パクで、

「う」「そ」「つ」「け」

って言われた。

了解なのだ。

『えっと、ね、付き合ってます・・・』

「あら・・・」

そう言って、お嬢(めんどくさいから、これでいいや)が「ポッ」と赤くなった。

なんか、面白い人だなぁ・・・。
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