あたしは、キミに恋をしました
「あ、そうですわ!自己紹介が遅れ、すみませんですわ!わたくし、晴輝様ファンクラブ会長の、安野 友莉《あんの ともり》と申します。3年生です。よろしくお願いいたします」

そう言って右手をさしだしてきた。

あたしも、それにこたえるように右手をだしながら、自己紹介をした。

『あたし、2年の松木 蜜柑です。よろしくお願いします・・・』

「じゃぁ・・・みつちゃんですわね。可愛いお名前♪」

『そんな、お世辞はいいですよ・・・あたしなんか、ただの「みかん」って書くですからっ!』

「あせるところも可愛いですわね。オホホホ」

そんなぁ・・・。てか、友莉さん、意外とSですね・・・。

「それで、あのですね、啓祐様のこともご存じですわよね・・・?」

・・・・。

なぁんか、モジモジしてません・・・?

これはもしや・・・

『はい。知ってますよ。幼馴染です』

友莉さん、啓ちゃんのこと好きなんだ。

なんか、ムカツクから嫌味を言っておいた。

って、なにムキになってるの?!

「あら////では、誕生日も知っていますの?」

どうしようか・・・。言う?言わない?

言ったら、なんか後悔しそう・・・。

でも、言わなかったら、あたしのプライドが許さない・・・。

めんどくさい!!言ってしまおう!!

『はい。知ってますよ。4月4日です』

「あら。ぞろ目なのですわねっ!」

『覚えやすいですよね~ぇ』

「ほんとうにそうですわねっ!」

・・・・。

あたしったら、なに和んじゃってるのーーー?!

「あ、みつちゃん、ありがとうございました!これで、洸祐様のお誕生日がわかりましたわ。オホホ、オホホホホホホ・・・・・・」

え・・・?
< 33 / 89 >

この作品をシェア

pagetop