あたしは、キミに恋をしました
「あのさ、蜜柑も蜜柑でガード弱すぎ」

『はい?!知らないし!!』

「俺も知らねぇよ」

『じゃぁ、守れよ・・・』

「守ってやるよ」

『え・・・?こんなのただの独りご・・・』

「独り言だったとしても、お前知らずのうちにサギられてそうだからさ」

ムキーーー!!

ムッカツクー!!

『ふん!!やるんだったら、ちゃんと最後までやりぬいてよね!!』

「当たり前だろ」

ムッキーーー!!

その、余裕の笑みがさーらーに、ムカツクんだよね!!!!

ん・・・?今、遠くのほうでなにか光ったような・・・・

あ・・・・

『ヤダッ・・・・』

あたしは晴輝のうしろに隠れた。

「どーした?」

『あの人、前にあたしを殺そうとした人・・・・』

「は?!なんで察呼ばなかったんだよ?!」

『忘れてた・・・・』

「ばかじゃねえの・・・」

や、やだ・・・

こう話してるうちにもドンドン近づいてきている・・・・

「ぐわぁーーーーーーー!!!!」

怖い・・・

本気でそう思った。

ガッ。バキッ。ドスッ。

嫌な音が住宅街に響く。

け、警察呼ばなくちゃ!

「う・・・・」

『晴輝?!』

晴輝、捕まっちゃった・・・・

「この男の命が惜しければ、今すぐその携帯を捨てろ!!」

『っ・・・・ここは、〇☓市△〇―110の住宅街!!皆寝てるから助けはこない!!一対一の勝負にしなさいっ!!』




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