あたしは、キミに恋をしました
『啓ちゃん、忘れ物ない?!』

「あぁ、全部持ったよ」

『じゃぁ帰ろう!!』

あれから3週間。啓ちゃんが、お医者さんも驚くような回復力で、見事に退院すすことになった。

『もうすぐ夏休みだー!!』

そうなんです!!あと2週間で夏休みなんです!!

『あ!!啓ちゃん、期末どうすんの?!』

入院してたから、期末できなかったんだよね・・・・。

「やるよ?」

『え、大丈夫なの?』

「なにが?」

『だってさ、入院してたから、勉強してないんじゃないの?』

「ふふふ・・・・蜜柑、俺がそんなヘマすると思うか?」

え・・・?だって、勉強してないんじゃないの・・・?

「朱音にたのんで、勉強道具持ってきてもらったし」

・・・・。

『流石です・・・・』

「啓!!」

え・・・?

『あ、洸ちゃん!!』

「あ、蜜柑!ん?あー!!おい、啓!女の子に荷物持たすんじゃねぇよ!!」

「これは・・・」

『あの、違うの!これは、あたしが自分から言ったの!病み上がりの人に、こんな重い荷物持たせられないよ!』

「それこそ、女の子にこんな重い荷物持たせられないでしょ」

『う・・・』




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