あたしは、キミに恋をしました





バッタン!

「すげー。1分2秒でついたよ」

『そ、りゃあ・・・はぁはぁ、学年、一位、で、す、から・・・はぁはぁ』

うん。あたし、一応足には自身があるんだ。

「以外だな。んで、弁当は?」

『へい』

そうなんです。あたしは、コイツの弁当までもを頼まれているのです。

「色気もへったくれもねーな」

けっ。悪かったわね。

あ、栞菜から聞いたんだけど、コイツの名前は、滝本 晴輝《たきもと はるき》っていうんだって。ま、あたしは名前で呼ぶ気は無いけどさ。

「あ」

『なによ』

どーせ文句でも言・・・

「この卵焼きうめーな」

『・・・それは、誉め言葉と見ていいのですか・・・?』

「くく・・・誰が聞いても誉め言葉だろ(笑)」

っ!!

あた、あたしのばかばかばかばかばかばかぁ!

なんでこんな奴に、トキ、ト、トキめいちゃってんのよ?!バカァ!

< 7 / 89 >

この作品をシェア

pagetop