あたしは、キミに恋をしました
あたしが手をぬくとでも?

『それでさぁ、最近、日花里さんとどうなの・・・?』

「日花里?どうもこうもねぇよ。婚約の話はなくなったけど、この辺に柊グループなみの勢力がある令嬢はいない。だからきっと、いつかは結婚させられちまうんだろうなぁ」

あたしだったら・・・

『あたしだったら、絶対ヤダな・・・』

「は?」

『あたしだったら、ぜぇ~ったい好きな人と結婚する!!意地でも結婚する!!』

「クク・・・蜜柑らしい」

あ・・・・やっと笑ったね。

「晴輝・・・」

!!!

「日花里?」

なんでこんなときに・・・

「なんでよ・・・なんで、その子の前だったら笑うのよ!!」

あた、し?

「俺が笑う場所なんて、てめぇには関係ねぇだろうが」

うそ・・・こんな晴輝今まで見たことないよ・・・・。

「そんなに言うなら、好きな子でもいるの・・・・?」

「あぁ。いるよ」

は?!いたのかい!!

「?!だ、れよ・・・」

超噛んでマスよぉー。

「蜜柑」

へぇ~。蜜柑って子が好きだったんだぁ・・・。

「この子なの?!」

『いやいや。あたしじゃないでしょ。この世には沢山いるじゃん。蜜柑って子』

「お前だよ」

あぁ。あたしか。

って・・・・・







『あたしーーーーーーー?!』











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