あたしは、キミに恋をしました
「なぁ・・・・蜜柑」

『ん?』

なに・・・?真剣な目ぇしちゃって。

「俺、蜜柑のこと、すっげぇ好き」

『はっ?!//////』

「蜜柑は?」

『す、好きだよ・・・・!』

「そうか。じゃあさ、おまえは、誰に守られたい?」

守られ、たい?

?!

違う・・・違う違う!

なんであいつが浮かぶの?!

違う!!!!

「蜜柑、迷うじゃん」

『迷ってなんかない!!』

「お前はさ、俺のことを守ろうとしてくれただろ?じゃあ、そんな自分を守ってほしいと思った奴がいるんじゃないか?・・・・ただ、1人だけ」

違うよ・・・・なんで?なんで、





晴輝の顔が浮かぶの?





「別れよう」






あたし・・・どうしちゃったの?普通、嫌だって言うじゃん。普通、そんなの無理って、啓ちゃんに縋り付くじゃん。

「それが、おまえの答えだな」

あたしの、答え・・・?

「普通だったら、いやだーぁ!って言うじゃん?」

お見通しだ・・・。

「多分、蜜柑のことだから、このことを言わなかったら、結婚して、子供つくって、幸せに暮らしてたと思う。だけどな、自分に嘘をついてまで幸せになりたくないんだ。蜜柑の本当の気持ちを知ったのに、そんな狡いことしてまで幸せにはなれない」

啓ちゃん、そんなこと考えてたんだ・・・・。



「だから、この決断をした」





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