黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
だとしたら、―――…私の頭に浮かぶたった1つの方法。
でもそれは、杉田にとって残酷な方法だろう。
「……わかってる。
覚悟は、――――出来てる」
「―――――…」
「黄狼は、
――――俺の代で終わらせる」
これ以上酷くなるくらいなら、いっそ……。
そう続けた杉田はどこか悲しそう。
でも、覚悟が決まったかのような表情をしていた。
「………、わかった。
お前はそれでいいんだな?」
「あぁ。
俺から解散する、と言って黄狼を解散させたとしても。
……あいつらはまた集まって同じことを繰り返すだけだから」
「そうだな。
じゃあ俺は、その手助けをする。
……俺ら2人だけで、充分だよな?」
「ふ、2人…?!
いくらなんでも無理…―――っ」
「可能だよ。
お前だって強いだろうが。
今まで本気、だしてねえだろう?
それに最後は、お前の手で全てを終わらせろ」
「……っ」
「いいな?」
杉田がコクンと頷くのを確かめ、携帯を開く。