黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
「いっただきまーす!」
暁たちからの視線を気にしながらも、空腹を満たした。
「月夜」
「なんだ、暁」
「ここ、お前の組みか?」
「そうだよ。
――…ほらね、言っただろ?
いつか嫌でもわかることになる、って」
私がどれだけバレたくないと思っても、いずれはバレてしまうこと。
紅蓮組らは、それなりに力は強くて。
いつか麗桜組と関わることになることは目に見えていた。
「ここは、どこなの」
「海翔も、気になるか?」
「当たり前だよ」
「ふーん…。
なあ、」
「なに?」
そろそろ言ってあげないと。
ここが何処なのか知らないまま居させるのはよくない。
不安にさせてしまうかもしれないから。