黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
周りは私たちの喧嘩をジッと見ていた。
暁たち六人も、四天龍の他の奴らも。
黙って私たちの喧嘩を眺めていた。
「っ、きりがねえ」
「クスッ。
そうだね〜…っよ、っと」
「―――んで、当たんねえんだよ!!?」
段々と、当たらないストレスが溜まってきたみたいだ。
ストレスって体によくないよね、うん。
隙も見つけたことだし。
「じゃあ、そろそろ俺も攻撃するとしますか」
「は…っ、!!?
ぐぁっ…、っく……ぁ……」
隙をついて私は、コイツの鳩尾に一発いれてやった。
いきなりで全く避けることの出来なかったコイツにもろ直撃した私の拳。
それが余程効いたのであろう。
その場にうずくまってしまった。
でもそれも少しの間だけで、すぐに起き上がり、再び殴りかかってきた。
「そうこなくっちゃ。
俺が喧嘩どれだけ強いか、確かめるんだろう?
今お前がダウンしたらお終いだもんな?」
「っんの野郎!!」
―――――――…
――――…
――…