黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
軽く頭を撫でてくるコイツ。
「子供じゃねえ!
頭撫でんなッ!!」
「髪ふわふわだなっ!
撫でててきもちーわ」
「聞いてんのか!?」
「くせっ毛?」
「だから!!」
私の言うこと無視!?
なんだ、コイツ!
無性にムカつく!!
「紳ちゃん、もう直ぐ時間だから戯れはまたあとにした方がいいよ〜」
「そうだな!
じゃ、また遊んでやる」
「いいっ!
いらねえ!!」
戯れって何だよ!
本当に私のこと猫扱い!?
ふざけんなッ!!
「あ…そういえば!
わあっ、つっくんの特攻服姿、カッコいい!!」
「様になってる…」
「……さっすがヨル」
「そーか?
……、…さんきゅ」
カッコいいって言われるのは素直に嬉しいんだけど…。
胸が痛むのは変わらなかった。
「さて、そろそろ時間だ。
…行くぞ、お前ら」
暁の一言にみなソファーや椅子から腰をあげ、部屋を出て一階へ降りた。
部屋を出た私たちを目にした下っ端くんたちは、いよいよかと、一層目の輝きを強くしテンションが上がったのが分かる。
それだけ今回のこの暴走が、青龍にとっての大切なイベントになっているということ。