黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ








久々のバイクでの暴走だったからか、はしゃぎにはしゃぎまくった私。


あっという間に暴走も後少し、となった頃。



まだまだ小さいが、サイレンの音が聞こえた。

恐らく、警察だ。
この騒ぎを聞きつけて動き出したんだろう。


とかいっても、動き出すの遅いけどな。






「暁、サツが来てる」


「随分遅いお出ましだ。
もうちょいあったけど、仕方ねえ。
……散らばるぞ!」


「りょーかい」







暁の指示により、一気に至る所へ散らばった四天龍のみんな。


その後ろからサツが必死扱いておかけるも、まんまと〝おとり〟に騙される始末。



私はというと、最後まで今まで走ってきた道に残っていて。

それをサツが見逃すはずもなく、私のあとを白バイとパトカーが追いかけてくる。


二台なのは、私が幹部だからだろうね。

しっかり特攻服の背中に書いてあるし。


幹部を捕まえられたら、かなりの手柄になるだろうから。




でもま、私が捕まることはまずありえないけど。


こうやってサツと追いかけっこするの久しぶりだなぁ。

結構楽しいんだよね、これが。






< 191 / 242 >

この作品をシェア

pagetop